沖視協だより第264号


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沖視協だより  第264号(平成23年10月発行)

1.弱視のボウラー世界挑戦


手の感覚磨き「上位狙う」


  那覇市比嘉一盛さん

視覚障がい者が競い合うボウリングの世界大会に那覇市の比嘉一盛さん(46)が日本代表選手として県内から初めて出場する。比嘉さんは、右目が弱視で左目はまったく見えないが、30年余のボウリング歴で培った鋭敏な手や指先の感覚でストライクを量産する実力者。初めての世界大会で緊張も高めているが、「180が私の平均スコア。200を超えて上位に食い込みたい」と闘志を燃やす。(佐渡山倫子)

比嘉さんが出場するのは国際視覚障害者スポーツ連盟(IBSA)が今月10日にマレーシア・クアラルンプールで開く第4回IBSAテンピンボウリング世界選手権大会。

昨年10月に東京であった全日本視覚障害者選手権で準優勝し、初めて日本代表の座を射止めた。競技は視力に応じて3部門に分かれるが、比嘉さんは視力0.03以下のB2部門で団体、個人戦に挑む。比嘉さんを含む日本代表選手の12選手は今年6、7月に東京や福岡で合宿し、現在は個人戦で最終調整中だ。

ボウリングを始めたのは沖縄盲学校時代、友人に誘われたことがきっかけ。友人に誘われるうれしさから頻繁にボウリング場へ通い、学校の部活動や卒業後も腕を磨いてきた。

比嘉さんの場合、わずかな視力を頼りにピンのある方向が分かるため、投げる際、ガイド用の手すりを使うことなく投球位置に立てる。しかし、18メートル余のピンまでの距離感や常にストライクをとるための感覚をつかむため、1回の練習で10ゲーム投げ込むという。「手からボールがスパッと離れるとストライク。この感覚を覚えてフォームを調整する」と全神経を研ぎ澄ませている。

比嘉さんは大会前、緊張をほぐすために毎回、家族とカラオけや食事に行く時間を大事にしている。長男の大一君(12)は「どこに行っても頑張って」とエールを送る。「ストライクは乾いた音がする。その音が最高に気持ちいい」と比嘉さんは、家族の支えを力に変え、心地よい音をマレーシアでも響かせようと意気込んでいる。

  2011年10月2日沖縄タイムスより



2.新館3周年を迎えて


  元常務理事 西 表 孫 称

沖縄が本土に復帰をする1年前に日政援助という名の補助金を頂いて建設した初めての視覚障害者福祉協会の会館であったが、あれから32年が経過し老朽化が進み雨漏り、鉄筋の剥離、いつ崩落の危険さえ感ずる中で新館建設が急がれていました。こんな中、平成15年所谷敏雄先生の後を継いで、あえて法人事務を統括する常務理事の重責を買って出て、当間事務局長をはじめ職員一丸となって新館建設に向かって取組むことになりました。

ところで、当時我が国は極めて厳しい財政からの脱却をするため、小泉改革(戦後の行政を根本から見直す)の嵐の中で、これまでの更生・援護・育成を基本理念とする社会福祉事業法から自立支援を基本とする社会福祉法に改め、国の補助金は年々減少する状況でした。「これはなんとしても法人の自立の道を」と思い東奔西走の日々が続く中、幸いに県社会福祉協議会(予対委員会)の同志の理解と協力のもと優先的に本事業を取り上げて頂き、これをバネに国庫補助金、厚生労働省所管「高齢・障害者雇用支援機構」の助成金、市町村補助金、各関係施設団体、各種イベントの開催、ボランティア・利用者の皆さんのご協力を頂き無事平成20年10月16日「落成記念式典」を迎えることができました。その間5年の歳月が流れていましたが、これも一重に役職員が心を一つに支えて戴いたこその一大事業であったと思っています。

モダンに生まれ変わった新館を見つめ、我が子の成長を思うこの頃であります。昔の諺に「石の上にも3年」「三つ子の魂百まで」と申します。

これからは常に時代を読み衆知を集めて「地域のために」ではなく、「地域と共に日々発展すること」を願ってやみません。幸い私達が、沖縄視覚障害者の父と仰ぐ高橋福治先生の顕彰碑を玄関隣、また比嘉幸太郎先生のご厚意により高橋福治先生の胸像をエントランスホール中央にお迎えしております。

落成記念木の桜、鳳凰木と共に年々発展あらんことを祈念して新館3周年に寄せる言葉とします。



3.支 部 ネット


  南風原町視覚部 松田智子

2004年5月。数年ぶりに出席した南風原町身協の総会で、「元気?前にも何度か話したけど、そろそろ本気で視覚部会を作らんね~?」と、男性から声をかけられました。急な話に頭の中が混乱している私に、その男性は一方的に「ん?作るの?視覚部。」と、嬉しそうに続け、その場で身協役員を集めて、さり気なくかつ迅速に視覚部を立ち上げる基盤作りをしてくださいました。

無知な私なりに必至に動き、町内の視覚障害者の皆さんが集ってくださり、同年8月22日に南風原視覚部が誕生しました。

発足当時から続いているサウンドテーブルテニス練習では、各自で決めた目標に向かい猛練習。その合間に福祉関連や視覚障害者用機器などの情報交換を行ったりと、楽しく賑やかに活動しています。

年度後半は、身協の行事、観月会、忘年会、新春餅つき大会、ピクニックなどがあり、忙しくも楽しい日々が続きそうです。

県内でも一番若い視覚部ですが、気がつけば、誕生してから6年余り。そしてこの視覚部の役員を社会経験の乏しい、ひよっこで最年少の私が続けてこられたのは、「温かい仲間」のお陰だと感謝しています。

来春、その温かい仲間にバトンをお渡しすることになるでしょう。そして、この沖縄のどこかで新しい視覚部誕生のお知らせが聞けることを楽しみにしている私です。



4.ほっと!!広場


  植木善雄(沖縄市)

私のふるさと、久米島の真謝集落には、「立雲(タチグム)を見る」という風習があった。これは旧暦の八月十五夜の翌日、日の出前の早朝には、雲がいろいろな形で現れるというので、高台に子供たちが集まってそれを見るのである。「なぜ十五夜の翌日?」という事と、「本当だろうか」という二つの疑問は子ども心にもあったが、実際に行ってみて、それは「本当である」事がわかった。私が見たのは、小学校5年生と6年生(昭和20年と21年)の時だった。日の出前の雲は、幅広い帯状になって水平線にひっついているのだが、日の出が近づくにつれて、太陽に押し上げられて上へ上へと動きながらちぎれていき、少しずつ変化していくのである。その中から何かに似ているのを子どもたちが探すのである。

ウサギが出たり、馬が出たりするのだが、少しぼけていても、子どもたちは暗示にかかっているので、おかまいなしに手をたたいて大喜びした。私のころはゼロ戦が出たり、戦艦大和が出たりしたのだが、今なら怪獣やテレビアニメのキャラクターが出たりするのではないだろうか。時代によって「出し物」が違うのである。

「なぜ十五夜の翌日?」という疑問は昔の人たちが十五夜を明け方まで楽しんで、その名残として「立雲」までも見たのではないかと思う。今では、お母さんたちが数人で子どものころをしのびながら見ているようだが、他の集落にもあるだろうか。いつまでも残したい風習だと思う。

  2011年9月12日沖縄タイムス「茶のみ話」より



5.お知らせ


[行 事]


第2回支部長会
平成23年10月6日(木)午後3時

第2回評議員会
   平成23年10月19日(水)午前10時30分

第2回理事会
10月19日(水)午後2時

第37回全国視覚障害者情報提供施設大会(滋賀大会)
10月20日(木)~22日(土)

女性部ダンス・コーラス
10月30日(日)14:00~18:00
11月20日(日)14:00~18:00 場所:3階研修室

音声ガイド付きDVD映画上映会を下記の日程で行います。
日時:12月2日(金)午後2時から4時
場所:3階研修室
上映映画:幸せの黄色いハンカチ(出演者高倉健、賠償千恵子、武田鉄矢他)
尚、席の準備のため前日までに電話866ー0222図書館上地・堀川までご連絡下さい。



[案 内]


(1)沖縄盲学校高等部普通科入学者選抜における志願前相談について
日時:平成23年10月3日(月)~11月25日(金)
場所:沖縄盲学校相談室
対象者:沖縄盲学校高等学校普通科への入学を希望する者及び保護者
希望者は沖縄盲学校(電話 889-5375)までお問い合わせ下さい。



(2)NPO法人日本アイバンク運動推進協議会全国大会「第34回おきなわ大会」
日時:平成23年10月27日(木)14:30~19:30
会場:沖縄かりゆしアーバンリゾート那覇(電話 860ー2111)
参加費:無料
講演1:角膜移植とアイバンク
講演2:アイバンクの心~光と愛と
講演3:角膜提供者遺族の体験談
*内容の一部変更があるかもしれません。



6. 新  刊  紹  介


点字図書


NDC 538
内容 夢をつなぐ 山崎直子の四〇八八日
著者 山崎 直子
巻数 1巻
内容 スペースシャトルの事故を目撃した中3の女の子は、宇宙に行く決意をする。亡くなった女性宇宙飛行士の夢を受け止め、叶えようと奮闘する日本人2人目の女性宇宙飛行士、感動ノンフィクション!

NDC 913
書名 哲学する赤ちゃん
著者 なかえよしお
巻数 1巻
内容 人間にとって一番大切な「思いやり」と「想像力」。未来の代表である赤ちゃんの気持ちになってものごとを考え想像してみれば、今なにをすべきかが見えてくる。「ねずみくんの絵本」の作者が送る熱いメッセージ。

NDC 146
書名 TFT〈思考場〉療法入門
著者 ロジャー・J・キャラハン
巻数 1巻
内容 経絡上のつぼを2~3分軽く叩くだけで、さまざまな心理的苦痛を解消する画期的なセラピーが登場。その実際的な効果から、すでに精神科や外科など医療の現場でも取り入れられている「思考場療法」を解説。



録音図書


NDC 145
書名 心のリハビリテーション
著者 山城 由香里
巻数 3巻
内容 パシカル・ズイヴィー氏 ~ 推薦の言葉 ~この本は、カルト化した教会による被害者の為に大きな支えになります。被害者は時間がかかったとしても、この苦しみを乗り越えることができ、自分たちの人生を取り戻す為に道があると希望を与えるでしょう。



デイジー図書


NDC 145
書名 心のリハビリテーション
著者 山城 由香里
時間 4時間30分
内容 パシカル・ズイヴィー氏 ~ 推薦の言葉 ~この本は、カルト化した教会による被害者の為に大きな支えになります。被害者は時間がかかったとしても、この苦しみを乗り越えることができ、自分たちの人生を取り戻す為に道があると希望を与えるでしょう。

NDC 933
書名 アニーのかさ
著者 リサ・グラフ
時間 4時間49分
内容 わたしのかさ、ちょっと閉じてきたかもしれない。心にかさをさしているあなたへ贈る物語。大好きな兄を亡くした少女アニーの心模様を、あたたかいまなざしで綴る全米話題の感動作。

NDC 913
書名 うらにわのかみさま 1
著者 神野 オキナ
時間 4時間49分
内容 ソフビ人形「とらたん」に宿る“虎神さま”から使命を授けられた女子高生・垣華ユウ。子供のころの友達からの頼みごとに断りきれないユウ。一方、同じ高校に通う山内霧人もまた、幼なじみの“猫神様”にある仕事を頼まれていた……。沖縄を舞台に描かれる、アクションあり、感動ありのファンタジック・コメディ!



7.編集後記


10月!秋ですね!!那覇大綱挽きまつりに、12日から5年に一度の大イベント・世界のウチナーンチュ大会や、月末には産業祭りの予定など大忙しですね。9日の綱挽は、27万人の人々が集まったそうです。

さて、高校野球では春選抜に向けての知念高校・糸満高校が九州大会へ行きます。来年の3月甲子園での感動をみたいので、皆さん一丸となって応援しましょう!

  (宮国泰夫)