1.巻頭雑感
秋近し
9月も半ばを迎え朝夕なんとなく凌ぎやすくなってまいりました。それでも日中の気温は30度を越す真夏日、皆様お元気にお過ごしでしょうか。
毎年、この時季が来ると、私に秋を知らせてくれるのが、クロイワツクツク。徒歩出勤約20分ほどの道のりではありますが、まるで真夏の太陽を応援しているかのように大合唱していたクマゼミ軍団に変わり、「ジーワ、ジーワ」とクロイワツクツクの鳴く声が涼しく、私への秋の便りです。
数年前、宮崎の知り合いに送ってもらったスズムシを飼い、童謡虫の声の「秋の夜長を鳴き通す ああ面白い虫の声」を思い出し、また飼いたくなりました。
さて、私の秋は毎年食欲ばかりですが、どうやら今年は大きな目標に向かって、スポーツの秋になりそうです。来月神戸にて開催される『国民体育大会、グランドソフトボール競技』へ沖縄県のチームの出場が決まり、過去2回出場したものの、残念ながら念願の1勝を挙げることができていません。今年こそはと、3度目の正直、せめてチームの足をひっぱることのないよう頑張りたいと思っています。
これから先、何をするにも絶好の時季ではありますが、季節の変わり目、体調の管理も難しいところ、皆様の実り多き秋を心より祈っております。
館長 知花光英
2、新刊案内
点字図書
| NDC | 書名 | 著者名 | 巻数 | 内容 |
| 092 | ナツコ | 奥野 修司 | 7 | 戦後の1946〜1951年、「ケーキ(景気)時代」と呼ばれる沖縄密貿易時代に、混乱、騒擾、欺瞞、陰謀に明け暮れながら、類まれな才覚と器量で颯爽と生きた女親分「ナツコ」を生き生きと蘇らせた評伝ノンフィクション。 |
| 092 | 住まなきゃわからない沖縄 | 仲村 清司(きよし) | 4 | 「青い海と空」「楽園」というイメージと、失業率日本一・県民所得最低という現実が交錯する沖縄県。重度の沖縄中毒に感染した妻に連れられ、那覇市内に移住した著者は、観光客には未知のディープな日常に出会うことになる。 |
| 160 | 霊性の時代 | 加藤 清 | 4 | 人間を人間たらしめ、癒しや気づきや創造の病や「健康」に導き促していく存在基盤としての「霊性」にフォーカスし、困難ではあるが「ダイナミックでおもろい」この時代を生き抜いていく際のヒントや勇気を引き出す。 |
| 289 | エレガンスに魅せられて | 丸田 浩 | 5 | 沖縄にバイオの「メッカ」を築け! というスローガンの下、建設中の「科学技術大学院大学」の初代学長ブレナーは、最近ノーベル賞をもらった分子生物学の生みの親。線虫「エレガンス」や日本産「フグ」遺伝学のパイオニアとして、おなじみ。生まれ故郷「南ア」から沖縄までの波乱に富む人生航路を、独得のユーモアとウイットで、我々に語りかける。 |
| 338 | 一生、お金に困らない女になる! | 脇若(わきわか) 浩子 | 3 | お金に強くなると、幸せも夢も、将来の安心も一緒についてくる。ここぞという場面でも、お金に困らない女を目指そう! 知識ゼロの人にもわかりやすく、貯める、殖やす、備える、管理する等、お金と上手に付き合う方法を紹介。 |
| 367 | 学校で教えない性教育の本 | 河野(かわの) 美香 | 1 | あやふやでは自分が傷つくだけ。人には訊きにくい疑問や悩みに、医師でもある著者が答えてくれます。わかりやすくて役に立つ性の知恵袋。 |
| 911 | わたしと小鳥とすずと | 金子みすず | 1 | 金子みすゞの詩の世界が、親しみやすくかわいいキャラクターで楽しめる「みすゞこれくしょん」。絵本をひらけばそこには心にひびくやさしさがあります。日の光、転校生、朝顔のつる、八百屋のお鳩ほか収録。 |
| 913 | 蒲公英草紙(たんぽぽぞうし) | 恩田 陸 | 3 | 変わりゆく日々に少女が見たのは、時を越えた約束と思い。懐かしさと切なさの魔法がきらめく感動長編小説。 |
| 914 | 雨はコーラがのめない | 江国 香織 | 2 | 「雨」は、オスのアメリカン・コッカスパニエル。かつて私は、しばしば音楽にたすけられました。いまは雨にたすけられています−。大和書房ホームページ連載に加筆し、書き下ろしを加えて単行本化。 |
| 933 | 僕らの事情。 | デイヴィッド・ヒル | 3 | 15歳の少年ネイサンが語る、親友サイモンとの日々。筋ジストロフィーで車椅子生活を送るサイモンはクラスの人気者。しかしその病気は死にいたる病。次第に衰えていく親友に、戸惑うネイサン…。 |
録音図書
| NDC | 書名 | 著者名 | 巻数 | 内容 |
| 092 | 新琉球王統史 | 与並(よなみ) 岳生(たけお) | 3 | A 察度王、南山と北山。 |
| 093 | 愚直 | 大西 照雄 | 6 | 沖縄、非暴力の心…辺野古からの問い。 |
| 099 | 緑の数珠(じゅず) | 崎田 光子 | 3 | 亡き娘と過ごした19年の記録。 |
| 159 | 私の幸福論 | 日野原 重明 | 3 | 悲しみ、悩み、苦しみのない人生はない。日々新たな生き方を! そこに誰しもの幸がある−。94歳の自らの挫折、葛藤などの体験をもとに、目の前にある「幸福感」をつかむ生き方を提案する。 |
| 913 | 春のとなり | 泡坂(あわさか) 妻夫 | 3 | 敗戦の混乱期を脱した昭和27年ごろの神田神保町界隈。セピア色の懐かしい風景が甦る。焼け跡世代と太陽族のはざまでしんし真摯に生きた若者たちを描く青春誌。代表作「乱れからくり」の背景と「写楽百面相」の原点がひそむ異色作。 |
| 913 | 月族(つきぞく) | 今村 恭子(きょうこ) | 4 | だって、ぼくと君は同じ月族の人間だから…。ふと、月を見上げて立ち止まったこと、視線を感じて振り仰ぐとそこに月が輝いていたことはありませんか? 月の民の血を引くあなたにおくる、時空を超える壮大な愛の物語。 |
| 913 | 乱世疾走(らんせいしっそう) | 海道(かいとう)龍一郎 | 14 | 時の天皇のみつちょく密勅により、当世第一と噂される大名・織田信長の行状を探るべく、異能の若者5人が、権謀術数渦巻く乱世を疾り出す。信長とは何者か!? |
| 913 | ミラコロ | 高山 文彦 | 4 | 故郷の町から届いた1通の手紙。それは、廃業が決まった映画館の最後の上映会を知らせる、懐かしい百合子からの手紙だった。あの百合子が、なぜ?男は峡谷を走る小さな鉄道に乗りこんだ…。人生という「奇蹟」の物語。 |
| 913 | りはめより100倍恐ろしい | 木 堂(こどう) 椎(しい) | 5 | 巧妙、かつ陰湿に仕掛けられる、学生生活のおとし穴。中学時代、いじられ続けたはしば羽柴典孝は、高校では、おな中の一城の協力もあって、いじる側にまわれたのだが−。 |
| 913 | 新リア王 下 | 高 村 薫 | 9 | 父と子に立ちはだかる壁はかくも高く険しいものなのか−。「終わりの始まり」が露見した永田町と、核がらみの地域振興に手を出した青森。政治一家 福沢王国の内部で起こったぞうはん造反劇は、父から息子へと決然と語り出される。 |
| 913 | 世界のはてのレゲエ・バー | 野中ともそ | 7 | 父の転勤でNYに移住した高校生コオは、退屈な学校を抜け出しレゲエ・バーに通う。不器用でも自分らしく生きるバー仲間との出会いは、コオに知らなかった世界を見せてゆく…。緩やかなリズムにのって広がる青春ストーリー。 |
| 913 | 栄光なき凱旋 上 | 真保 裕一 | 13 | 1人の女性を愛したジローとヘンリー。白人の恋人との結婚を決めたマット。彼らの明日を、日本軍の真珠湾攻撃が引き裂いた−。第二次世界大戦という激動の時代に生きる若者を描く青春群像大作、上巻。 |
| 913 | 貝の帆 | 丸山 健二 | 14 | 肉体でもなく、精神でもなく、生者でもなく、死者でもない。ようすい羊水のおおうなばら大海原に漂う、1個の未熟な命。宿ったばかりの魂が「愛」の何たるかを説く壮大な物語。 |
| 913 | パーフェクト・ルーム | 吉田 竜二 | 3 | 先に沈黙を破ったのは少女だった。「ようこそ」と少女はにこりと笑った。ようこそ、パーフェクト・ルームへ」−。密室には、僕と少女と黒猫。脱出できるのか、否か。奇想天外な設定がもたらすミステリー小説。 |
| 933 | 残された天使たち | テレサ・ドラン | 6 | ある日突然両親を失い、ふたりぼっちになってしまったケイトとエフィの幼い姉妹。バラバラに施設に入れられてしまうのは絶対にいやだった。大好きなおじいちゃんとおばあちゃんの家へ、ふたりだけの旅が始まった…。 |
CD図書
| NDC | 書名 | 著者名 | 内容 | 巻数 |
| 090 | HAPPY ISLANDの本7 | FM沖縄 | FM沖縄の長寿ラジオ番組「HAPPY ISLAND」にリスナーから寄せられたお便りを纏めたもの。なんでもありの大特集の勢揃い。 | 1 |
| 093 | 女と男の罪と罰 | 照屋 寛徳(かんとく) | 照屋寛徳の法廷日誌2。 | 1 |
| 147 | ソウルメイトの不思議 | 越智 啓子 | だれでも「ソウルメイト(魂の友)」に出会えるしくみになっている。人気精神科医が、ソウルメイトとの運命の絆について解き明かす。人と人との不思議な絆と人生の意味を知る必読の書! | 1 |
| 913 | 哀しみの終着駅 | 赤川 次郎 | 倒産寸前(!?)の弱小バス会社「すずめバス」は、藍の霊感を利用した「幽霊ツアー」に頼りっぱなし。今回も、行く先々で「幽霊沙汰」に巻き込まれて−。お待ちかね、霊感バスガイドシリーズ第3弾! | 1 |
| 913 | 白銀を踏み荒らせ | 雫井(しずくい)脩介(しゅうすけ) | ワールドカップを転戦する日本スキーチームのメンタルコーチ・望月篠子は、同行していた学者から、ある人物に書類を届けてほしいと依頼される。しかし接触の寸前、相手は何者かに襲撃され、篠子も追われる身に。誰が何の為に?やがて、その悪意が天才スキー選手の事故死の真相に関わっていることが分かり…。話題の新鋭が描いたミステリー。 | 1 |
| 913 | 激流 | 柴田よしき | 「わたしを憶えていますか?」 澄み切った音色でフルートを吹いていた少女は修学旅行中、消息を絶った。20年後、同級生達に突然届いたメール。少女は生きていたのか−? | 1 |
| 913 | センチメンタル・サバイバル | 平 安寿子(あすこ) | 24歳・フリーター。恋も仕事も中途半端。仕切屋の叔母と宙ぶらりんなまま同居を始めた「るか」のサバイバルは始まったばかり。理想と現実のはざまで揺れ動くガールズライフを描く。 | 1 |
| 913 | スイッチを押すとき | 山田 悠介 | 2007年、若年齢層の自殺者は跡を絶たず、インターネットで呼びかける集団自殺がその増加に拍車をかけた。政府は青少年自殺抑制プロジェクトを立ち上げる。青少年の深層心理解明のため、無作為に選出された子供を高ストレス環境に置き、その精神構造を解明するというものだ。被験者の子供の多くは1年も経たずに自殺スイッチを押すが、横浜センターには7年もスイッチに手をかけず生き残っている4人の子供たちがいた。彼らの運命は……。 | 1 |
| 913 | 峠越え | 山本 一力 | ぜげん女衒の新三郎と壺振りおりゅう。二人が新しい人生をはじめるために考え、勝負をかけた「江島神社裸弁天でがいちょう出開帳」の首尾やいかに…。魅かれあう男と女の器量と才覚が光る時代小説。 | 1 |
| 913 | キマイラ青龍変 | 夢枕 獏 | 大鳳と久鬼を捜し、キマイラ化を見極めようとする竜王院弘は、いかにしてその能力に目覚めたのか!? そこには、あの宇奈月典善がいた。 | 1 |
| 914 | 何のために生きるのか | 稲嶺 和夫 | 共に昭和7年生まれ、13歳で敗戦。その後、様々な精神的遍歴を踏み越えて、一人は作家、一人は実業家に。その二人がここに出会い「魂の友」として縦横に語り合う。いま、生きる意味を問うすべての人に捧げる対談集。 | 1 |
3.図書館日誌より
| 7月7日 | 37,38期点訳勉強会 |
| 7月26日 | 音訳講習会修了式 |
| 8月1日 | 職員会議 |
| 8月11日 | 38期点訳勉強会 |
| 8月18日 | 37期点訳勉強会 |
| 8月22日 | 職員研修(自立支援法について) |
| 8月23日 | 49期音訳勉強会 |
4.おしらせ
蔵書目録(点字版)完成のおしらせ
かねてより、ご要望のございました蔵書目録が完成しました。ご希望の方に差し上げますので866−0222までお申し込みください。(データでの提供もいたします)
点字図書目録 2003年版 全2巻
録音図書目録 2003年版 全2巻
デイジー図書目録 2004年版 全2巻
5.あとがき
あまり多くを語らない友からのメール。
訳あって終の棲家と決めていた場所を離れざるを得なくなった。
しかし新しい場所になかなか馴染めない…。恋しい場所もすでに他人のモノ。どこにいても自分だけが部外者という感が拭えず疎外感にさいなまれているようだ。
当初、適応能力に優れているからどこでも大丈夫…気丈に振舞っていた友の内側を垣間見たような気がした。誰もがやりきれない想いを胸に秘めているのだろうか? 一抹の寂しさが私の中にも広がっていく…。
武 村 厚 子