1.巻頭雑感
2月風舞い(にんがぁち かじまー)
「暑さ寒さも彼岸まで」、すでに春一番も吹き荒れ、20年振りの大寒波となったこの冬、北国では大雪による被害も相次ぎ発生しました。春の訪れを心待ちにされたのではと思います。被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
さて、南国沖縄では、春一番にあたる「2月風舞い」も過ぎ、丁度この時期を、「うりずん」と、いう、誠に美しい言葉での表現をされます。亜熱帯地方でもなく、沖縄地方に限定されたうりずんの季節、なおかつ四季にもない、春から夏にかけての潤いの季節、農家では夏に収穫される作物の準備で忙しい時期でもあるようです。
確かに体感としても、春でもなく、夏でもない、まさにこれがうりずんという季節なんでしょう。
進学、就職と、人生の再スタートを迎える方も多いことでしょう。この潤いと暖かさでグングンと成長してもらいたいものです。
また、この冬は新型ウィルスの流行が世界中で心配されました。もちろんまだまだ油断はできません。県内でもインフルエンザ流行の注意報が発令中です。冬眠がちにちょっと縮こもっていた身体も、ずいぶん動きやすくなってまいりました。1日1日、日も長くなったことですし、ウィルスなどには負けず、元気に過ごしてまいりましょう。
館長 知花光英
2、新刊案内
点字図書
| NDC | 書名 | 著者名 | 巻数 | 内容 |
| 093 | 沖縄の艶笑譚 | 那覇 出版社 | 1 | 民衆の中に生まれ、民衆によって語り継がれてきたおおらかな性の話。ちょっとHで、おかしくてやめられない大人の小話。 |
| 097 | 島唄の奇跡 | 吉江 真理子 | 4 | 石垣島の音楽バンド・白百合クラブのリーダーが島一番の踊り子に恋をした。しかし、ハンセン病が障碍になって…。終戦直後、石垣島・白保で結成された音楽バンド「白百合クラブ」のメンバーが遺した唄の謎を追う。 |
| 099 | ひめゆりと生きて | 仲宗根 政善 | 6 | こんなむごたらしい死があったであろうか。生き残ったものの苦悩と慟哭…。ひめゆり学徒引率教師で1995年に没した著者の日記の摘録。琉球新報社の新聞に連載したものを単行本化。 |
| 099 | 風音(ふうおん) | 目取真(めどるま)俊 | 3 | 沖縄の浜辺にある「泣き御頭(なきうんかみ)」と呼ばれる頭蓋骨が鳴らす「風音」。少年たちが「泣き御頭」にいたずらをした日から「風音」が止み、島の穏やかな日常にさざなみが立ち…。 |
| 289 | ジャンヌ・ダルク失なわれた真実 | レオン・ドゥニ | 4 | 神の啓示を聞き、祖国を危機から救った奇跡の少女ジャンヌ・ダルク。たび重なる裏切りと拷問の果て、ついに火刑台に立った彼女は、何を信じ、何によって救われたのか。霊界にいるジャンヌと交わした対話に基づいて書いた伝記。 |
| 370 | 日本では教えてくれない人生で大切なこと | ルイス・フォンテス | 2 | なぜもっと日本文化を教えないのか。日本の若者はおとなしすぎる−。来日50年、ザビエル家の末裔である外国人教育者が日本の教育のヘンなところ、ダメなところをバッサリ斬る。 |
| 491 | 人間はどこまで耐えられるのか | フランセス・アッシュクラフト | 7 | 高さと深さの限界、暑さと寒さの限界、スピードの限界?エベレスト登山、スキンダイビング、灼熱砂漠など、極限の環境における人間の生理学的な反応を説明しながら、人間が生き延びる限界を探る。 |
| 699 | ラジオの時代 | 竹山 昭子 | 6 | 日本モダニズム期に誕生したラジオとはどういうメディアであったのか?大正から昭和初期の天皇報道やオリンピック放送、ラジオ体操、戦後の占領政策との関わり等の分析を通して、日本のラジオが生み出したものを再検証する。 |
| 779 | 江戸の見世物 | 川添 裕(ゆう) | 3 | 江戸時代の見世物は誰にとっても親しみやすい代表的な大衆娯楽の1つであった。一目見ただけで御利益があるといわれた象などの動物見世物をはじめ,細工見世物,軽業,生人形など近世後期の見世物の実像を浮世絵や引札を駆使して描きだす。歌舞伎,祭り,テレビの娯楽番組等にも生きつづけている見世物の原点に迫る。 |
| 913 | bU(ナンバーシックス) | あさの あつこ | 3 | 聖都市「bU」のエリート候補生から、一転して犯罪者となった紫苑。ネズミに救われ、西ブロックに潜伏することになる。壁一枚隔てて、あまりにも異なる世界がそこにあった。ネズミの言った「すべてを知ってもなおbUに帰りたいならおまえは敵だ」の真意は?近未来サバイバル小説、第2弾。 |
| 933 | ホエール・トーク | クリス・クラッチャー | 5 | プールがない、しかも部員たったの7人の水泳部。もちろん全員ハミ出し者。あるのは熱い情熱と固い絆、それと一台のマイクロバス。そんな彼らが手にいれたものとは…。 |
| 936 | 臆病者と呼ばれても | マーカス・セジウィック | 2 | 第一次大戦当時のイギリス。戦争で戦うことを拒んだハワードとアルフレッドは、世間からは臆病者と呼ばれ、軍部からは体罰・拷問を受ける。しかし、彼らは最後まで命をかけて自分の信じる道を貫こうとした。「戦争とは」「信念とは」を、静かに問いかけるノンフィクション。 |
テープ図書
| NDC | 書名 | 著者名 | 巻数 | 内容 |
| 099 | 貧(ひん)の達人 | 東(ひがし)峰夫 | 4 | 六畳一間のアパートで極貧を貫く芥川賞作家・東峰夫。日雇い労働者や浮浪者の日々を淡々と語り、黙示録の預言や精神世界について真摯に切り込む。作家生活33年目にして初の、全編書き下ろしエッセイ。 |
| 913 | 丑三つ時から夜明けまで | 大倉 崇裕(たかひろ) | 6 | 闇金融の経営者が、地下5メートルの書斎で殺害された。現場の情況が、書斎は「密室」状態だったことを示している。となると…。「やはり、犯人は幽霊以外にはありえません」!?奇抜な設定を巧みに生かした本格推理全5編。 |
| 913 | 激流 | 柴田 よしき | 13 | 「わたしを憶えていますか?」 澄み切った音色でフルートを吹いていた少女は修学旅行中、消息を絶った。20年後、同級生達に突然届いたメール。少女は生きていたのか−?『問題小説』掲載作品を大幅に加筆修正して刊行。 |
| 913 | 東京奇譚集 | 村上 春樹 | 5 | 奇譚(きたん)。それは、不思議な、あやしい、ありそうにない話。しかしどこか、あなたの近くで起こっているかもしれない物語−。 |
| 913 | スイッチを押すとき | 山田 悠介 | 6 | 増加する青少年の自殺に終止符を打つため、政府が立ち上げた恐るべきプロジェクトとは…。生きる意味を問う衝撃のストーリー。 |
| 914 | 何のために生きるのか | 五木 寛之 | 5 | 共に昭和7年生まれ、13歳で敗戦。その後、様々な精神的遍歴を踏み越えて、一人は作家、一人は実業家に。その二人がここに出会い「魂の友」として縦横に語り合う。いま、生きる意味を問うすべての人に捧げる対談集。 |
CD図書
| NDC | 書名 | 著者名 | 内容 | 巻数 |
| 095 | 泡盛の文化誌 | 萩尾 俊章 | 500年の歴史の中で語り継がれ、熟成してきた泡盛文化。泡盛の特徴や焼酎との違い、語源、泡盛の産業化と近代化などについて解説した、沖縄の名酒・泡盛をより深く知る手引き書。泡盛の歴史・民俗・食文化がわかる一冊。 | 1 |
| 916 | 1リットルの涙 | 木藤(きとう)亜也 | 難病と闘い続ける少女亜也の日記。 | 1 |
| 933 | 空から兵隊がふってきた | ベン・ライス | 大きな青空の向こうからピンクのパラシュートが…!きらきらした子供の視点から、人間の本質を鋭くとらえたシュールなファンタジイ。母娘3人が見つけた、人生でほんとうに大切なものとは? | 1 |
3.図書館日誌より
| 1月4日 | 仕事始め |
| 1月11日 | 音訳講習会修了式 |
| 1月25日 | 点訳部定例会&新年会 |
| 1月31日 | 職員会議 |
| 2月8日 | 音訳勉強会 |
| 2月28日 | 職員会議 |
4.おしらせ
沖縄ソーシャルワーク専門学校より生徒たちの作成した点字絵本37冊ご寄贈いただきました。どなたでも気軽に閲覧出来るよう沖視協3階ホールのキャビネットにて保管してありますので、ご利用下さい。
| 1 とびたった ひよどり | 2 あたしも びょうきに なりたいな! |
| 3 ふれふれ なんだあめ こんなあめ | 4 おばあちゃんの さむくて あつい はなし |
| 5 どこでも おしかけたい | 6 あかばなーの さくころ |
| 7 てぶくろ くろすけ | 8 うさぎのくれた バレーシューズ |
| 9 やさしい ひつじかい | 10 つきの ぼうや |
| 11 まいごの ころわん | 12 かわいそうな ぞう |
| 13 わんぱくだんの かいていたんけん | 14 ジョンの たんじょうび |
| 15 ぼちぼち いこか | 16 うりこ ひめ |
| 17 よわむしな じてんしゃ | 18 のうさぎ にげろ |
| 19 へそもち | 20 はじめくんの こうま |
| 21 ちかてつ リニアくん | 22 ねずみの いもほり |
| 23 さんびきの こぶた | 24 ももたろう |
| 25 ほたるの かわ | 26 おつかい |
| 27 はっぱを きがえた き | 28 ありがとう かみさま |
| 29 としがみさま | 30 かみさまからの おくりもの |
| 31 くらやみえんの たんけん | 32 かみさま どこに いるの |
| 33 くまたくんの たんじょうび | 34 こぶじいさま |
| 35 さいごの ひとは(一葉) | 36 にんじんいろの はた |
| 37 ねぇ おはなし してよ | |
5.あとがき
人生最初の試練…高校入試が7・8日の両日、県内公立高校で一斉に行われ、わが家の末娘も緊張で表情を強張らせながら、その試練の時を迎えた。飄々としてあまり感情を表に出さないクールな娘なのだが、さすがにこの日は緊張…!!の一字。入試を終えた翌日も回答が気になるらしく朝6時に起きだしてきて、新聞の回答とにらめっこ…。不得意な科目が予想以上に高得点なのに嬉しさを隠せない様子で台所にいる私を呼びつけた。5教科の合計点を出し、一安心したのか、もう一度寝る…と、再び布団にまっしぐら!娘の期待通りに14日の発表の日には満面の笑顔の報告が聞けるかと…親ばかでしょうか。
武 村 厚 子