1.巻頭雑感
実りの秋
9月に入り、味・色・音と、確かに秋の気配が感じられるようになりましたが、
ここ南国沖縄、まだまだ厳しい残暑が続いております。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
さて,本誌で何度かLサイズ点字について紹介してきましたが、待望のLサイズ点字プリンターが入りました。
同プリンターの製造会社によりますと全国では、金沢と沖縄にしか出荷していないとのことですので、
全国に先立って中途失明者向けのLサイズ点字による情報提供が始められることを大変喜んでおります。
これまでのサイズになれた利用者には、ちょっと読みづらくなっているようにも思いますが、
沖視協や当館からの点字郵便物が従来の文字サイズでは小さく読みづらいとお思いの方は点訳・印刷担当までご連絡下さい。
暑さ寒さも彼岸まで。記録的な猛暑に見舞われた今年の沖縄の夏、やっと終わりが近づいてきました。
秋の風物詩とも言える月見をしながらのバーベキュー、今年は6万年ぶりに最接近するという火星のお目見えも手伝ってか私の周囲では例年になく、栄養会が増えました。
芸術・スポーツ、なにをするにも絶好の季節。果たして心・技・体ともに実り多り多き秋になるのでしょうか。
館長 知花光英
2、新刊案内
点字図書
| NDC | 書名 | 著者名 | 巻数 | 内容 |
| 093 | 巡査の首 | 又吉栄喜 | 3 | 埋められた祖父の首を探す若い兄妹の旅行記。沖縄から遠く遥か小さな島国へ出かけた兄妹は島人から、かつて祖父がこの島で巡査をしていたことを聞かれた。 |
| 099 | 子乞いー沖縄 孤島の歳月 | 安斎育郎 | 1 | 舞台は沖縄県西表島のほんのちょっと北に浮かぶ、面積約1平方キロの鳩間島。1982年当時、この島の人口は41人、小学校の生徒はたった1人だった。 |
| 148 | 占いってなんだろう | 一番ケ瀬康子 | 2 | あなたは占いがすきですか?信じますか?「こっくりさん」や星占いから、ノストラダムスの予言やUFOの話を通じ、「科学的に考える心」を探します。「占い」や「不思議な話」との付き合い方を考える1冊。 |
| 159 | 夢をかなえる12の方法 | 折原みと | 2 | 声優・ピアニスト・医師・農家・外交官…。みんな、どんな子どもだったのだろう?どうやって自分の夢に近づいていったのだろう?さまざまな分野で活躍する12人に自身もたくさんの夢を持っていた折原みとが「夢をかなえる方法」をインタビューします。 |
| 159 | 世界で一番あわれな日本人男性 | 弘兼憲史 | 2 | 「世界でもっとも元気な日本人女性」と「世界で一番あわれな日本人男性」。なぜか元気がない、けれども人がいい。誠実で責任感が強い、心優しい日本男性に「活」を入れて励ます。 |
| 319 | エリゼ宮の食卓 | 西川 恵 | 5 | メニューは雄弁である。仏大統領官邸エリゼ宮の饗宴で供されたワインと料理の中にホストである仏大統領のメッセージが隠されているのだから。英女王・米大統領・日本の首相から天皇まで、晩餐会に招待された各国要人はワインの銘柄と献立でどう格付されていたのか?を。 |
| 367 | スカートをはいた少年 | 安藤大将 | 2 | 社会問題でもある「性同一傷害」を堂々とマスコミの前で告白した安藤大将の魂の叫び。今もなお現役競艇選手として活躍する彼の心と体の葛藤を綴った1冊。 |
| 367 | 自分らしさとわがままの境で | アンヌ・ガリグ | 5 | 彼女たちは何を探しているのだろう?フランス人女性ジャーナリストが、主婦・女子高生・働く女性から国会議員まで100名以上にインタビュー。揺れる女性たちを通して日本社会の現状を浮き彫りにしたルポルタージュ。 |
| 498 | 厚生労働白書 | 厚生労働省 | 4 | 現役世代の生活像。――経済的側面を中心として。平成14年版。 |
| 914 | 今日も怒ってしまいました | 益田ミリ | 2 | 32歳、独身、貯金なし。オンナがひとり、からだを張って生きてゆくのは大変だ。怒らなくちゃやってらんないことばかり。怒って笑ってスッキリするエッセイ。 |
| 916 | そしてベルナは星になった | 郡司ななえ | 2 | 盲導犬の目が見えなくなった…。盲導犬ベルナとの出会いから最後を看取るまでの13年間の日々を、短歌を織り交ぜて綴る愛の物語。 |
| 929 | ルバイヤート | オマル・ハイヤーム | 2 | 11世紀ペルシアの詩人ハイヤームは生への懐疑を出発点として人生の嗟嘆や苦闘、望みや憧れを短い4行詩(ルバイヤート)で歌った。19世紀以後、フィッツジェラルドの英訳本によって広く世界中の人々に愛読された作品の日本最初の原典訳。 |
| 933 | マチルダはちいさな大天才 | ロアルド・ダール | 4 | 物静かな女の子マチルダは天才だったが、両親はてんでわかっていない。マチルダにとって毎日は、不愉快になることばかりだが、ちゃんと仕返しもしたりする。そんな彼女が入学した小学校は、怪獣のような校長「ザ・トランチブル」が牛耳っていた。 |
| 933 | 魔法使いハウルと火の悪魔 | D・W・ジョーンズ | 6 | ソフィーは帽子屋の3人姉妹の長女。「長女は何をやっても成功しない」というのは昔話の鉄則です。そのパターンが実現したのか、ある日ソフィーは「荒地の魔女」に呪いをかけられ、90歳の老婆に!家族を驚かせたくて、関節をきしませながら家出したソフィーは、魔法使いハウル(若い女性の心臓を集めるとの噂でした)の城に潜り込み、呪いを解く方法を探し始めます。 |
| 953 | トリスタン・イズー物語 | ベディエ | 3 | 愛の秘薬を誤って飲み交わしてしまった王妃イズーと王の甥トリスタン。この時から2人は死に至るまでやむことのない永遠の愛に結びつけられる。 |
テープ図書
| NDC | 書名 | 著者名 | 巻数 | 内容 |
| 092 | 近世沖縄の素顔 | 田名真之 | 4 | 1981〜1994の間に新聞・雑誌等に掲載したコラムや雑文、講演録をまとめたもの。 |
| 094 | 今日もあまはいくまはい | 平川宗隆 | 2 | 保健所はてんてこまい。それは早朝の電話から始まる。 |
| 097 | 沖縄芝居と共に | 真喜志康忠 | 5 | 老役者の独り言。沖縄演劇界を代表する重鎮・真喜志康忠が綴った舞台の真実。 |
| 198 | 人間としてどう生きるか | 渡辺和子 | 6 | 一個人のかけがえのなさ、心が求めてやまない愛について論じ、人間一個人のかけがえのなさ、心が求めてやまない愛について論じ、人間う。ノートルダム清心女子大での講義をまとめる。 |
| 289 | 荒畑寒村 人間の記録28 | 荒畑寒村 | 9 | 反骨の波乱に満ちた生涯をおくった社会主義運動家・荒畑寒村の自伝的記録。明治40年代の「平民新聞」記者時代から、大正10年の3度目の入獄までを綴る。 |
| 289 | 加太こうじ 人間の記録37 | 加太こうじ | 5 | 「黄金バット」でおなじみの紙芝居作家・加太こうじが語る、裏町の青春。戦前、戦後を庶民とともに生きた男が見たユニークな昭和史。 |
| 289 | 神近市子 人間の記録8 | 神近市子 | 7 | 文学から政治・社会運動への活躍の場を拡げていった自らの生い立ちを率直に綴った自伝。 |
| 289 | 升田幸三 人間の記録37 | 升田幸三 | 8 | 史上初の三冠王制覇や破天荒な言動で世間の注目を集めた棋士・升田幸三が波乱万丈の半生を振り返って語る。名人・坂田三吉の思い出や、数々名勝負のエピソードが明らかに。 |
| 595 | 願えば叶う | 黒崎えり子 | 4 | 起床は5時半、英語力ゼロの英会話テクニック。毎日開く右脳と左脳ノ−ト…。世界一のネイリストはこうして生まれた−.願いを叶えるための5つの扉、「好き」を仕事にする50の方法を伝授します。 |
| 767 | どんまい魂(スピリッツ) | 小森真奈美 | 2 | 「心のお医者さん」こと小森真奈美の、初の自伝的書下ろしエッセイ。受験、いじめ、恋…人生いろんなことがある。でも、どんまい、どんまい!こころが元気になる言葉、いっぱい詰まってます。 |
| 786 | 山歩き山暮らし | 西丸震哉 | 4 | 大賑わいの登山コースには見向きもせずに、なにやら怪しげな山々を探し出しては踏み込んでゆく西丸式登山術。 |
| 913 | モヤシ | 椎名 誠 | 4 | 人気作家が旅と家族と男の友情を描く小説。痛風の気が出て、これまでのビールウグウグ生活をあらためようと、もやしを育てながらの旅に出た作家。南の島、北の大地、妻の料理と驚きに満ちた日々が始まって…。 |
| 914 | 笑って乾杯 あれこれ人生 | 松岡一二 | 5 | 学んだ。遊んだ。生きた。世紀を越えた歳月を縁あって共に歩いた多くの方々に懐旧と感謝の思いを込めて。 |
| 914 | 涙のレシピ | 吉元由美 | 3 | 心が弱くなったとき、うれしさや悔しさでいっぱいになったとき、「泣きたい気持ち」を押さえ込んでいませんか?自分が感じるままに、素直に涙を流すだけで、心のモヤモヤがすっきりします!吉本流・涙の処方箋。 |
| 936 | 輝ける日々 | ダニエル・スティール | 9 | ベストセラー作家ダニエル・スティールの息子ニックは若年性の躁鬱病になり19歳で自らこの世を去った。戸惑い、闘い、愛しぬいた日々を母親として作家として鋭い洞察力で細やかに綴った感動のドキュメント。 |
CD図書
| NDC | 書名 | 著者名 | 巻数 |
| 097 | 沖縄芝居と共に | 真喜志康忠 | 1 |
| 913 | リカ | 五十嵐貴久 | 1 |
| 913 | 星宿海への道 | 宮本 輝 | 1 |
3.おしらせ
「パソコンでこんなことができるよ」
パソコンを利用したことがない視覚障害者向けの紹介用のカセットテープを差し上げます。
ご希望の方は п@866−0222(沖縄点字図書館)上地までお申し込みください。
4.図書館日誌より
| 7月3日 | 職員会議 |
| 7月10日 | 拡大写本講習会修了式 |
| 7月10〜11日 | 拡大写本講習会修了式(於:東京 堀川参加) |
| 7月17日 | 拡大写本贈呈式(沖縄盲学校にて)講習会 第1回作品 |
| 7月29日 | 職員研修 (モノレール乗車訓練会) |
| 7月30日 | 音訳講習会修了式 |
| 8月11日 | 職員会議 |
| 8月12日 | 旧盆のため閉館 |
5.あとがき
9月も半ばになり、日中にはまだ夏の暑さを残しながらも、
日の暮れは早くなり、少しずつ、でも確実に秋は私の周りを染め始めているようです。
いつもの習慣で早く目覚めた休みの日の朝、何とはなしに庭に出てみると、
芝生にまみれてひっそりと小さな花をつけ、踏まれてもなお逞しく命を繋いでいる
花の多さに驚いてしまいました。わが庭は今、正に秋の舞台!!
名もなき花たちによって秋のドラマが繰り広げられています。
武村厚子