1.巻頭雑感
Lサイズ点字の普及
立冬を迎え、全国各地から初冠雪、初霜の便りが聞かれるようになりました。
沖縄でも例年より早いミーニシが吹くなど、秋の深まりが感じられるようになりました。皆様お変わりございませんか。
さて、文字離れが社会問題となっておりますが、点字の世界でも点字図書の貸出数が、全国的に減りつつある中、中途失明者の読書対策としてLサイズ点字の普及と、点字プリンターの開発が進められております。
従来のサイズは1マス横4ミリ、縦5.5ミリ程度ですが、Lサイズ点字は横4ミリ・縦7ミリで点の感覚が広めになっております。
点字の学習をする中途失明者のうち、読み書きが出来るようになるのが、約6割とされています。残りの4割が挫折してしまうのが現状でありました。
その対策として点どうしの間隔を広めにし、初心者の方でも読みやすくしたのが、Lサイズ点字です。年内には専用の点字プリンターも発売される予定。
なお、Lサイズ点字は従来のサイズにかわるものではなく、2つの図書を用意し、利用者がどちらかを選択するということになります。
Lサイズ点字の普及により、視覚障害者の読書環境が、改善されることになればと期待しております。
館長 知花光英
2.新刊紹介
点字図書
| NDC | 書名 | 著者名 | 巻数 | 内容 |
| 159 | 50歳を過ぎたら、もっと大胆になれ! | 今泉正顕 | 2 | 50代だからこそ"この味"を身につけたい。「脱」「異」「外」―人間の器を大きくする5つのキーワード。 |
| 159 | こころがホッとする考え方 | すがのたいぞう | 2 | 「人のこころは悩みやすくできている」という著者が、疲れた心を癒す「息抜きの処方箋」を提示。「こころの日曜日」を編集したカウンセリングのプロが心に届けるいっぷくのリラックスタイム。 |
| 188 | 誰か心と縁なき | 崎山崇源 | 3 | 禅とは心なり。物質文明の追求に明け暮れた戦後日本、そして今、人 々の心に広がる闇と空しさはいった何なのか。魂を見失った現代にあって、長年江湖の道場を遍歴した禅僧が禅的生き方、21世紀の道標を説く。 |
| 302 | 東京コリアン純情日記 | 安 里 | 3 | 東京で暮らす若い韓国人女性が見た、等身大の韓国、そして日本。 |
| 498 | 「パソコン病」に負けないで | 墨岡 孝 | 3 | テクノストレスは静かに職場から家庭にまで侵入。実例いっぱい専門医による自己診断の仕方と解消・予防法。 |
| 933 | 誕生日の子どもたち | トルーマン・カポーティ | 4 | 少年や少女の無垢さ=イノセンスをテーマにして描かれた物語を収録。純粋で強く美しく、きわめて脆うく傷つきやすく、また毒を含んで残酷なカポーティの6つの短編小説を村上春樹が訳出。 |
| 933 | おれの墓で踊れ | エイダイ・チャンバース | 5 | 「おれによりかかるな、重たいんだ」残酷な言葉を残して、あいつは死んだ…。初めての「心の支」を失い、傷つき混乱する16歳の少年ハル。 彼の心理と絶望からの再生を、深く繊細に描いた青春小説。 |
| 970 | 光章(ストラリスコ) | R・ピウミーニ | 2 | 画家は、光を浴びることができない病の少年のために、壁一面に絵を描き始めた。絵は三つの部屋に広がり、そこには山並みや海、草原が生まれた。画家と少年の心の交流を詩情豊かに描いた、生命と死を見つめる物語。 |
テープ図書
| NDC | 書名 | 著者名 | 巻数 | 内容 |
| 049 | 遅すぎた男の反省 | 小川 宏 | 4 | 一日は仕事がない限り、朝の献立から始まるという元アナウンサ-。昔早起きしてくれた女房へのお返しと、老後を生きる少し遅すぎた男の反省でもあると綴るエッセイ。 |
| 092 | 琉球の人物伝記 | 副島豊一 | 5 | 世替わりのはげしい人生物語。 |
| 092 | 素顔の伊波普猷 | 比嘉美津子 | 3 | 伊波夫人・冬子さんのいとこにあたる著者が1931年から8年間、東京の伊波家に同居した貴重な体験を綴ったもの。 |
| 093 | 沖縄の幽霊 | 福地曠昭 | 4 | 沖縄には幽霊がいっぱい!!伝説、民話の宝庫・沖縄には多くの幽霊話が残ってる。沖縄全島から集めた不思議体験120話を収録。 |
| 099 | 嶽抱 | 後田多八生 | 4 | 御嶽のことをヤマといい、ヤマを抱き守る女を神女という。口うつしで、新米神女を誕生させる儀式を、ある地方では嶽抱とよんでいる。―その秘儀を題材に島の人々の混沌とした生きざまを描いた小説。 |
| 099 | 海鳴り | 長堂英吉 | 4 | ペリーの黒船が琉球に掟泊した時、1つの殺人事件が発生。首里王朝の犯人探しを始め、現代の沖縄にまで連なる沖縄を舞台にした作品集。100年前、現代に至る風土とリアルな人間の条件の物語4編。 |
| 329 | 巣鴨プリズン | 小林弘忠 | 9 | 初代戦犯教誨師となった花山信勝は34名の死刑囚の最後を看取った。苛酷な任務をいかにとらえ、戦争犯罪をどう受けとめて教導活動にあたったのか。 |
| 498 | 奇跡の「右脳」革命 | 七田 真 | 4 | あなたの中にも、もう1人の天才が眠っている!左脳だけでは、最大でもその能力が3パーセントしか引き出せない。七田式右脳トレーニング法とし、その方法で従来の30倍もの力を発揮した実例を紹介。 |
| 537 | 間違いだらけのクルマ選び | 徳大寺有恒 | 7 | 各社いっせいに新型軽自動車を発売し、日産も軽に参入。いま軽自動車が元気だ。特集「軽はすごいのか?」でその実力を評価する。 |
| 786 | 週末は山歩き | 荒川じんぺい | 5 | 山歩きの魅力を知り尽くし、毎週末を山に遊ぶ著者が綴る実用エッセイ。 |
| 910 | 古今黄金譚 | 林 望 | 5 | 糞尿のもつ二つの意味を日本古典文学に探る。 |
| 913 | シェエラザード 下 | 浅田次郎 | 7 | 弥勒丸は日本人の良心そのものだった。 老人は50年余の沈黙をやぶり、悲劇の真相を語り始めた。 |
| 913 | プラチナ・ビーズ | 五條 瑛 | 15 | 米ソ冷戦構造崩壊の迷走する朝鮮とアメリカの諜報戦争を軸に、それに巻き込まれいく人間たちの人生模様を描くスパイ小説。 |
| 913 | 春画 | 椎名 誠 | 5 | 「岳物語」その後―。子どもたちが巣立ち、親を送り、夫婦は、また2人になった。変わりゆく家族を通して、時に刻む人生の陰影。「春画」「家族」など、家族の風景をしみじみと書きつくす私小説。 |
| 913 | ソウルボート (魂の舟) | 遊田玉彦 | 5 | 行き会った人間は皆兄弟(姉妹)であり、互いに愛し合い、相援けて生きていくのが人間であるといったのが沖縄の心であった。 |
| 914 | 言っていいこと、悪いこと | 永 六輔 | 3 | いろいろな人が聞くラジオのスタジオから心地よい風を送り出したいと思って50年。言葉の世界に結界―すなわち越えてはならないことがある。あるときは結界を踏み越えることで古い価値観が崩れ、世界中を変えててゆく。しかし逆に時代が変わっても触れてはいけない結界もある。そんな人間と結界のむずかしい関係を考える。 |
| 914 | 寂聴いきいき帖 | 瀬戸内寂聴 | 4 | 「今、私は一分後瀕死しても悔いはない。これこそ無上の幸福である。」ひとりの女として、人生の先達として切に生きる喜び、感動する喜びを綴ったエッセイ集。 |
| 914 | 至福の境地 | 曽野綾子 | 5 | 生活が私の書くための第1の原動力、次が読書。現実を見直し、多角的な陰影を見せるための―。皆が気づかぬ事象の本質を歯に衣着せず綴るエッセイ。 |
CD図書
| NDC | 書名 | 著者名 | 巻数 |
| 092 | 母の遺したもの | 宮城晴美 | 1 |
| 093 | 沖縄からの告発 | 桑江テル子 | 1 |
| 099 | 志乃 | 川平和江 | 1 |
| 099 | ぼーちらー脱線記 | 砂川玄徳 | 1 |
| 159 | 「清富」の思想 | 船井幸雄 | 1 |
| 309 | 捨石埋草を生きて | 大森かほる | 1 |
| 309 | 悲華水滸伝(上) | 杉本苑子 | 1 |
| 309 | 悲華水滸伝(下) | 杉本苑子 | 1 |
| 309 | 海の時計 (下) | 藤堂志津子 | 1 |
| 309 | よろずや平四郎活人剣 | 藤沢周平 | 1 |
3.おしらせ
チャイルド・フッド社より「沖縄カフェの本」点字版が発行されました。希望者には無料で差し上げます。
内容・・店名、住所、電話番号、営業時間、定休日、駐車場、座席数、メニューなどです。
部 数・・・100部(先着順)
申し込み先・・・866−0222 沖縄点字図書館 野原祐子まで。
4.あとがき
青春とは人生のある時期を言うのではなく、心の様相を言うのだ。
人は年と共に老いるのではなく、希望を失うと共に老いる。
サミエル・ウルマン 青春のうた より
日差しが優しさを帯びてきて、うっすらと秋の気配を感じる季節になりなんとなくセンチメンタル(?)な気分・・・。
しかし、ハラハラ落ちる木の葉にさえ涙した日は遠のきて、今は鏡を覗いてはタメイキ…!
サミエル・ウルマンの詩の如く常に希望を持ち、せめて気分だけでも青春(?)と思い続けていたいものです。
武村厚子