沖視協だより第243号


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沖視協だより  第243号(平成22年1月発行)

1.2010年年頭挨拶


利用当事者!ボランティアなど読者の皆様!明けましておめでとうございます。元日から今日まで、連日気温の低い、いかにも正月らしい日が続いています。皆様は、いかがお過ごしでしょうか?謹んでご機嫌をお伺いします。

さて、寅年の2010年は、国連提唱の「国際生物多様性年」に当たっています。トラは大型哺乳類であり、その生息地域もスマトラ島からアムール川・シベリアまでと比較的に広いにもかかわらず、およそ4千頭とかなり少ない個体数と言われています。

地球上の生物の種類は、その多様性がずっと保たれなければならないということで、今年は、国連が提唱する「努力の年」ということであります。それで10月には私たち日本(名古屋市)においても、関係の大きな国際会議(COP 10)が開催されます。

政権交代はなされましたが、自立支援法に代わる新法の中身、障害者の権利条約批准に向けた取組みはどうなっていくのかなど、何もかもが今年に持ち越されている状況下にあります。在沖米軍基地問題が、これほどクローズアップしたことは過去にもありませんし、県内の市町村議会議員、首長、県知事、そして参議院議員等、各種選挙も目白押しとなっています。

とりわけ私が強調したいことは、私たち視覚障害者にとって天職とされてきた、あん摩マッサージ指圧・はり灸を、視覚障害者のもとに大きく引き寄せてくれた杉山和一総検校の生誕400年、日本点字考案120年、沖縄盲教育と福祉の父高橋福治来沖90年という年を迎えているということであります。このような節目の年に当り、視覚障害者のQOLを向上させる対策に取り組んでいくことが重要だと考えております。

本会としては、3月を中心に評議員会と理事会を集中開催し、新年度事業や予算を策定することになります。そのためには、皆様のお知恵が大変必要ですし、また事業を推進する上では、皆様の全面的な協力が必須であります。

皆様どうぞ、ご意見など積極的にお寄せ下さいますよう、心からお願い申し上げて私の年頭の挨拶といたします。

  会長 山 田 親 幸



2.盲導犬ウィッピー誕生


パートナー桐原さん「一日が早く本当に幸せ」

「ゴー! ウィッピー!」。北谷町で初めて、県内7匹目となる盲導犬「ウィッピー」(雄、1歳11カ月)がこのほど誕生した。パートナーの桐原好枝さん(60歳、同町吉原)は「一日がとても早く感じるようになり、本当に幸せ。いろいろな場所に出向いて盲導犬の素晴らしさを伝え、一人でも多くの視覚障害者が盲導犬と巡り合えるようアピールしたい」と、新生活のスタートに声を弾ませている。

40歳のころ、遺伝性の網膜色素変性症で失明した桐原さん。以来、白杖を使って日常生活を送ってきた。50歳で福岡県に移り、マッサージ指圧と鍼灸の国家資格を5年かけて取得。現在は同町吉原ではり灸・マッサージ店を開業している。

盲導犬の必要性を感じたのは約2年前。いつも一人で歩いていた道を間違えたのがきっかけだという。「人もいなくて助けも求められずに困り果ててしまった。そこで初めて盲導犬がいたらと思った」と振り返る。早速、県視覚障害者福祉協会に申し出た。RBCiラジオの盲導犬普及キャンペーン募金を元に、約1カ月の共同訓練を経て12月1日、九州盲導犬協会から貸与を受けた。

桐原さんは、ウィッピーの性格を「仕事中はちゃんと仕事をするけど、ハーネスを外すと甘えん坊」という。命令や指示はほとんど英語で行われるが「私が自然と使ってしまう方言も、理解しているみたい」。将来の夢は「行ったことのない所にもどんどん行ってみたい。視覚障害者は手が掛かるというイメージを払しょくしたい」と話し、笑顔を輝かせた。
県によると、県内の視覚障害者は4412人(2009年3月31日現在)。沖縄盲道犬普及協会によると、全国で活躍する盲導犬は約千頭という。沖視協の渡口武正常務理事は「今後、協会として盲導犬普及事業を正式にスタートさせたい。県民に盲導犬の重要性をPRしていきたい」と述べた。

  (琉球新報2009年12月31日より)



3.第23回国際青島太平洋マラソン大会・第18回国際視覚障がい者マラソン大会参加報告


  知 花 裕 和


第23回国際青島太平洋マラソン大会・第18回国際視覚障がい者マラソン大会は、去る12月13日、宮崎市内のサンマリンスタジアムを主会場に開催されました。同大会に、沖縄から新里良弘さん(金武町)、私知花裕和(読谷村)、伴走者に東江久雄さん(読谷村)の3人が参加。一行は、前日12日宮崎入りし、大会に臨みました。

大会当日は早朝より天気に恵まれ、絶好のマラソン日和となりました。7時前、バスにて宿舎から会場へ移動。種目は、フルマラソン(9時スタート)、ハーフマラソン(9時15分スタート)のうち、知花、新里ともにハーフマラソンに参加。競技は、サブ伴走者との引き合わせがスタート時間ぎりぎりになるというハプニングがあり、不安の中でのスタート。入りの1キロに9分、1キロから2キロまでに7分を要し、なかなかペースがつかめませんでした。やっと4キロ地点でマイペースとなり、以後は女子高校生らの黄色い声援や男子高校生らのファイトの声に、快調にレースを展開。ただ練習不足がたたったのか18キロ地点でけいれん、以後ストレッチを繰り返しながらなんとかゴール。

競技終了後は、ビールを片手に練習不足を反省したり、懐かしい友人らとの再会など、楽しい交流の時間がもてました。一行は、翌14日、沖縄に戻ってまいりました。なお、本大会派遣に際し、ご協力いただきました関係機関各位に対し、衷心より御礼申し上げます。ありがとうございました。以下、成績

ハーフB1男子 知花裕和 第2位 2時間10分46秒

ハーフB1男子 新里良弘 第5位 2時間30分57秒



4.点字電話帳データ追加について


3年越しに発行しております沖縄県点字電話帳、平成22年は発行の年になっております。前回(19年発行)に追加してほしい業種等がございましたら、点字図書館電話866−0222 担当/野原までご連絡下さい。



5.沖視協1月の主な行事


1月4日
御用始め

1月27日
沖視協第2回評議員会

1月28日
沖視協第2回理事会

1月31日
「第15回視覚障害者マラソン沖縄大会」南城市グスクロード



7.新刊紹介

点字図書
NDC書名著者名巻数内容
145“「信仰」という名の虐待”からの回復パスカル・ズィヴィー2警鐘を鳴らした『「信仰」という名の虐待』の出版から6年。多くの人々から相談を受け、証言を聞き、その心の傷の深さを知った著者が、どのような心のケアをしていったらよいかを、様々な症例や研究をもとに示す。本人、また周囲の人たちが心がけるべき事を具体的にアドバイス。
159手紙屋・・・僕の就職活動を変えた十通の手紙喜多川 泰3就職活動に出遅れ、将来を思い悩む大学4年生の「僕」は、とあるカフェで奇妙な広告と出会う。その名も「手紙屋」。10通の手紙をやりとりすれば、夢を実現させてくれるというのだが…。働くことの意味を見つめ直す本。
320割賦販売法 9割賦販売等に係る取引を公正にし、健全な発達を図ることにより、購入者等の利益を保護し、あわせて商品等の流通及び役務の提供を円滑にし、国民経済の発展に寄与することを目的とした法律。
320特定商取引に関する法律 2特定商取引を公正にし、購入者等が受けることのある損害の防止を図ることにより、購入者等の利益を保護し、あわせて商品等の流通及び役務の提供を適正かつ円滑にし、国民経済の健全な発展に寄与することを目的とした法律。
320日本国憲法の改正手続に関する法律 1日本国憲法の改正について、国民の承認に係る投票(「国民投票」)に関する手続を定めるとともに、あわせて憲法改正の発議に係る手続きの整備を行うための法律。
913氷石久保田香里3天平9年、平城京は「もがさ」と呼ばれる疾病の流行でひどいありさまだった。都に渦巻く不安を逆手にとって、川原の石をお守りと偽って売りながら、ひとりで生きていくのだと、全てをさめた目で見ている少年・千広。ある日、氷石(水晶)に似た石を欲しがる少女・宿奈と出会って・・・。実際に出土した呪符木簡をヒントに、時代の情景を巧みに織り込みながら、「歴史」の裏側を駆け抜けたひとりの少年の夏が、こまやかに描かれていきます。



デイジー図書
NDC書名著者名内容巻数
141うそつきの進化論デイビッド・リヴィングストン・スミス誰でも10分に3回は、自覚のないままにうそをついているという。つまり知らず知らずのうちに、他人だけでなく自分をも欺いていることになる。「無意識のうそ」の機能を解き明かし、知られざる人間の本性を照らし出す。9時間48分
216船場道修町 薬・商い・学びの町三島  佑一株の北浜、繊維の丼池と共に大阪船場を代表するのが、薬で有名な道修町。道修町の歴史と商法、暮らしと文化、ゆかりの人々などを綴る。『SEMBA』『大阪春秋』『上方芸能』に掲載したものを推敲整理し加筆してまとめる。9時間7分
304「民主主義」を疑え!徳岡 孝夫「民主主義」とは何か?新聞、テレビは、なぜ堕落したのか。最先端の現場に立ち続けたジャーナリストが明かす、いま「真実」を見抜くための7つの条件!『Foresight』連載を書籍化。6時間5分
384モノと子どもの戦後史天野 正子戦後、子どもの環境は激変した。オムツは使い捨て、母乳は粉ミルクへ。学習机は機能的に、制服はスタイリッシュになり、マンガやおやつが溢れる…。子どもたちを取り巻く「モノ」から、子どもの今を捉え直す。11時間31分
451ここまでわかった「黄砂」の正体三上 正夫知っているようで知らない「黄砂」の常識。従来の黄砂=「春の風物詩」の概念を超えた新しいダスト像を、最新の地球科学の成果を交えて提示。日中共同研究プロジェクトの日本側代表者による最前線からの「黄砂」レポート。6時間36分
486糞虫たちの博物誌塚本 珪一生態系の中で重要な役目をはたしてきた、自然界の掃除屋=糞虫。糞虫をはじめ様々な虫たちに魅せられ、人と自然の織りなす「知の風土」の復活を願い、野山を探索する、ユニークな昆虫記。7時間50分
837セインカミュのはじめての海外旅行セイン・カミュ出国時、ホテルでなど、10のシチュエーションを想定し、それに合わせた解説と、必ず役立つ830フレーズ、覚えておくとトクする1500単語をネイティブに近い発音表記で収録。初心者でも海外旅行が楽しめる情報が満載。5時間51分
913ひげがあろうがなかろうが今江 祥智「反権力」「反差別」の視点で描かれた物語。山の者ともいえる「お父」とその子「たけ」を中心に、被差別民衆像を描く。絶版「ひげのあるおやじたち」も収録。『部落解放』の連載を書籍化。13時間46分
913族譜・李朝残影梶山 季之朝鮮で植民地官僚の家庭に生まれ、敗戦の年に内地に引き揚げた著者は朝鮮を舞台にした作品を何作も執筆している。創氏改名が朝鮮の人々をいかに蹂躙したかを描いた「族譜」。日本軍の民衆虐殺事件が作品の要となる「李朝残影」。6時間58分
913サハラ笹本 稜平見渡す限りの砂塵。傍らの突撃銃と残骸になった軍用ヘリ。そして、失った記憶と謎の文献…。未知の新油田を巡り、伝説の傭兵が今、甦る。大藪賞作家が放つ超大作、国際謀略サスペンス。16時間26分
913妖怪南町奉行早見 俊十二代将軍家慶の密命で動く闇御庭番菅沼外記。外記は公儀御庭番と連携して薩摩藩と長岡藩による密貿易を暴き、亡国の麻薬アヘンの流入を阻止した。折しも、同心や岡っ引の連続殺人事件が江戸を騒がせていた。下手人は闇御庭番の名乗る「世直し番」を騙っている。8時間53分
913日蓮三田 誠広元寇目前の末法の時代、一個人の解脱や往生を求める既成宗派を徹底的に批判、国の柱として現世の変革を提起した信念の宗教家、日蓮。その卓絶した思想と生涯を描ききる歴史小説。11時間21分
914叡智の断片池澤 夏樹政治家、金、映画、テレビ、愛国心、結婚、旅、死、戦争、成功…。チャーチルからウディ・アレンまで、古今東西の偉人・有名人が語った名言を引用しながら紹介する。『月刊PLAYBOY』連載を加筆・修正して書籍化。8時間3分
914核時代の想像力大江健三郎1968年、作家は語り続けた。文学、沖縄、ヌーボー・ロマン、犯罪、アメリカ、映画、演劇、彫刻、そして核時代の生き方…。今こそ鮮明な11のメッセージに、2007年の新たなエピローグを付す。11時間54分
933ライノクス殺人事件霜島 義明ライノクスの社長フランシス・サヴィアー・ベネディック、通称F・X。会った者はたいてい彼のことを一目で好きになる。ごく僅かな例外を除いては。唯一の”例外”たるマーシュは、彼に積年の恨みを抱いているという。6時間44分



8.点字図書館点訳担当職員


平成20年12月より約1年間、産休・育休でお休みしておりました福里成美さんが先月より通常勤務に戻りました。担当は休暇前同様、点訳を担当しますので、宜しくお願い申し上げます。

また、その間、補充職員として頑張ってもらいました伊佐由香里さんは、平成21年11月末をもって退職となりました。お疲れ様でした。


9.ありがとうございました!


平成21年度12月寄付者内訳
渡口武正 様50,000円
比嘉定喜・ヨシ子 様20,000円
前蔵正七 様20,000円
加屋本善文 様10,000円
加屋本善文 様10,000円(盲導犬育成活動)
島袋正男 様6,000円
堀川千代 様4,050円



10.編 集 後 記


明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。皆様にとりまして幸多き年になりますようお祈り申し上げます。

編集委員では読者のコーナーといたしまして皆様からの文芸作品の投稿をお待ちしております。

まだまだ寒い日が続きます、三寒四温、体調管理には十分留意され風邪などお召しになられないようお過ごし下さい。

  編集委員 知花光英、当眞嗣廣、当真初子