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沖視協だより  第222号(平成20年4月発行)

1.巻頭文


野山の草木は萌え、野鳥のさえずりが一段と賑やかな季節になりました。私たちしまんちゅ島人は、代々この季節のことを、「うりずん」と呼び親しんで参りました。

また4月は、年度初め、入学、就職、転勤など新しい何かに期待を寄せ、挑戦しなければならないというのも、やはりこの月の風情であります。古くは快適で清清しいこの季節に、単に浸るだけで、無条件に喜びを感じたものでありましょう。だが今日では、期待や挑戦にも不安のようなものが付きまとい、そんな自然を謳歌してだけはいられない現実が、私たちに突き付けられているのです。そこで必要になってきたのが、バランスとか、自制とか、安定と言われるようなものであり、自己を見失わないと言うものでありましょう。9年ぶりに全国制覇を成し遂げた沖尚ナインらの口から、「普段の力を出せば結果が付いて来る」、「自分を信じて打席に立った」、「仲間を信じて打たせた」などの言葉が盛んに飛び交いました。当会から定年退職者が二人も出ましたし、新事務局長を迎えました。会館竣工は目前で記念行事も取り組まねばなりません。皆様の協力とご支援で沖視協は生まれ変わらねばなりません。今まさにそのスタートラインに立ったのです。同一数字の並ぶこの222号から、多くの情報が得られることを念じてやみません。

会長  山田 親幸



2.沖視協ニュース


(1)平成20年度 沖視協行事予定表

平成20年度 沖視協行事予定表(平成20年4月〜平成21年3月)
行事名場所
4   
5 第1回理事会・評議員会(決算) 
69・10・11第60回全国盲人福祉大会東京都
6 沖視協チャリティボウリング大会開始 
7   
824・25(日・月)九州盲女性研修大会福岡県
8 第16回沖縄県視覚障害者ボウリング大会 
9 九州盲青年指導者研修会佐賀県
10 全日本視覚障害者ボウリング大会 
11 第23回沖縄県視覚障害者サウンドテーブルテニス大会 
11 沖視協チャリティゴルフ大会 
127NAHAマラソンマッサージ奉仕 
125第14回視覚障害者マラソン大会 
215・16(日・月)九州盲人福祉大会(沖縄大会)パシフィックホテル沖縄
2 おきなわマラソンマッサージ奉仕 
3 理事会・評議員会(予算) 


(2)退職の挨拶
平成20年3月31日をもって、2名の職員が定年退職いたしました。長年に渡り、お疲れ様でした。

★★★27年間ありがとうございました。 当間 義昭
33歳から沖視協に勤務して27年間、いろんな思い出が脳裏に浮かんできます。苦しいこともありましたが、楽しい思い出のほうがより多くありました。
これまで皆さまのご協力の下に数々の更正援護事業や行事を遂行してまいりましたが、その多くにおいて無事に終えることができましたことに、幾ばくかの満足感を感じると共に、皆様方のご協力に深く感謝いたします。
どうぞ今後とも皆様方におかれましては健康に留意され、有意義な人生を送りますよう影ながら応援いたします。
最後になりましたが27年間、本当にありがとうございました。


★★★お世話になりました。  上原ヨネ子
3月31日を以って退職いたしました。
昭和54年会計として採用され約29年間。当時は館長、図書館に4人、事務局1人、マッサージセンター1人、管理人1人の小世帯でした。
点訳の講習会はありましたが、朗読(音訳)の講習会はまだありませんでした。盲青年・盲婦人部の活動が活発で、一泊研修などでダンスやゲームをしたことが走馬灯のように思いうかびます。
2年後、事務局から2階の図書館へ席を移動、名実ともに図書館職員となりました。
貸出係を1年担当した後、朗読講習会も始まり、会計と音訳を担当。平成10年からはじまったCD図書は県外で数回研修を受け、暗中模索の状態の中、ボランティアの方々の協力を得てここまでやってこれました。編集のボランティアも育ち、後任の職員もでき、安心して辞することができました。
在職中は大勢の皆さまにご指導・ご鞭撻を賜りましてほんとにありがとうございました。大変お世話になりました。



4.新刊紹介

点字図書
NDC書名著者名巻数内容
130忘れてしまった哲学の名言荒木 清2古代のソクラテスから、デカルト、ルソー、現代のボーヴォワールやフーコーまで、哲学者たちが残した歴史に残る珠玉の名言たちを、出典元の原文とともに紹介。会話やスピーチなど、ここぞという時に使えます!
913空飛ぶタイヤ池井戸(いけいど) 潤11小さな運送会社のトレーラーが起こしたタイヤ脱輪による死亡事故。事故原因は整備不良か、それとも…。「容疑者」と目された男が、家族・仲間とともにたったひとつの事故の真相に迫る、果てなき試練と格闘の数か月!
913金色の雨がふる桐生 典子6普段は日常の下に隠されている、心の底の不安と恐怖・悪意…。東京と足尾、現代と明治の時代を舞台に、2組の男女の運命的な出会いを通して描く、後悔から願いへの物語。
913η(いーた)なのに夢のよう森 博嗣(ひろし)3地上12メートルの松の枝に首吊り死体が! 遺されていたのは「ηなのに夢のよう」と書かれたメッセージ。「φ」「θ」「τ」「ε」「λ」と続いてきた一連の事件と、天才・真賀田四季との関連は? Gシリーズ第6弾。


録音図書
NDC書名著者名巻数内容
092沖縄独立を夢見た伝説の女傑照屋敏子(てるやとしこ)高木 凛(りん)6「祖国、沖縄を想う」という熱い情念を胸に抱き、戦後、沖縄の自立のために多くの事業を興した“海の女王”照屋敏子の本格評伝。まさに「女傑」と呼ぶべき沖縄女性の波瀾の生涯を描く。
913晩夏のプレイボールあさのあつこ49回裏、2死ランナーなし、4点差。追いつくのは奇跡だ。だけど、それがどうした。おれはまだ打席に立てる−。野球を愛する者だけに見えた10の物語。
913スイート・ダイアリーズ須賀しのぶ5セレブ志向の毒舌家で、日常に閉塞感を持つユカ。理知的だが恋に足を掬われ苦悩するアキ。DV夫に怯える母性的なモト。高校時代からの親友3人組は、ふとしたことから“交換殺人” のプランを練り始めるが−!?
913チェスト!登坂恵(とさか)里香4ぼくらはこの夏、錦江湾を泳ぎきる? 様々な思いと事情を背負い、少年少女たちが4キロの遠泳に挑む。爽やかな感動と少しの勇気をくれる、青春「遠泳」物語。2008年春公開映画の原作。
913山手線内回り柳 美里9山手線で女は、死に場所を探していた−。生に意味を見出せず、死の改札をくぐる人々。生きることの恐怖と死ぬことの恐怖。自らの原点である「自殺」をテーマにした長編小説。
933きみを想う夜空にニコラス・スパークス8初めて心から愛した人のことを今も憶えていますか。もしも、あの時、違う道を選んでいたなら…。2006年世界でいちばん読まれた恋愛小説を邦訳。
943完訳グリム童話集野村 ?(ひろし)5たくましい庶民の話など全29篇。「ハンスはりねずみ」「青い明かり」「三人の外科医」「シュヴァーベン人の七人組」「レタスろば」「鉄のストーブ」ほか。


デイジー図書
NDC書名著者名内容巻数
159「自分の壁」を破るいちばん簡単な方法スーザン・ターケル日常の習慣を少し変えるだけで、成果は何倍にもなり、それを積み重ねることで人生はさらに好転していく。無駄なく最短で、自分の設定した目標を必ず達成する法を紹介。7時間34分
913百年の亡国海道竜一朗(かいとう りゅういちろう)ボツダム宣言を受諾、連合国による占領統治下にある日本。GHQ総司令官マッカーサーは、ただちに大日本帝国憲法の改正を示唆した−。内閣法制局・立木一郎が目撃した、新憲法草案をめぐる日米ソの攻防を描く歴史小説巨編。18時間
913焼刃のにおい津本 陽(つもと よう)人斬るちゅうのは、豆腐切るよなもんやったとは、知らなんだなあ−。生涯ただ一度も負けなかった天才剣豪・長右衛門の一代記。津本剣劇の決定版というべき剣豪小説。13時間
913オール山田 悠介どうしてもやる気を見い出せず一流企業を辞めてしまった健太郎。ニート一歩手前だった彼がふとしたきっかけから転がり込んだのは“何でも屋”。謎のゴミ屋敷の片付けに、怪しげな荷物の運搬、なぜか依頼はいつも危機一髪!8時間50分
933オワタンノーク・ホテルマイヤ・ウィリアムズ金色の時間に真実の姿をあらわすホテルには、時空の旅ができる不思議な装置があった。突然姿を消した妹を探しに、ローワンと双子の姉弟は、革命の嵐の吹き荒れるフランスに降り立つ。妹はどこに行ったのか…?9時間46分



5.ニュースクリップ


全教科で拡大教科書 那覇市、弱視者に無償配布
那覇市内の小中学校通常学級に在籍している弱視の児童生徒に対し、本年度から「拡大教科書」が全教科で無償配布されることになった。昨年度は民間の出版社が発行していた2教科だけが配布されていたが、市教育委員会が県内外のボランティア11団体に制作を依頼し、全教科がそろった。3日には、ボランティア団体の一つである県視覚障害者福祉協会(沖視協)ボランティア友の会の運天恒子さんらが同教委を訪れ、制作した小中学校用の拡大教科書を田中幸徳学校教育部副部長に手渡した。

文部科学省は2004年から弱視児童らが拡大教科書を使用する場合に国が費用を負担する制度を開始した。現在市内には小学生4人、中学生2人が拡大教科書を必要としており、沖視協からは小中6教科分の教科書が納入された。

拡大教科書は文字が大きいことから、原本よりもページ数が多く、重くなる。運天さんたちは分冊して重量を軽減したり、見やすいレイアウトを考えながら4カ月かけて拡大教科書を制作した。一方で5、6人のボランティアによる作業では、制作できる冊数にも限界があり「納入を間に合わせるため深夜まで作業したこともあった」と運天さん。「もっとたくさんの人の力があれば、多くの子に拡大本を提供できる」と活動への理解や協力を呼び掛ける。

市教委の担当者は「人手が足りない」と“ボランティア頼み”の限界を指摘する。「コストがかかる割には使用者が少ない拡大教科書は、民間の出版社では対応しきれない面もあるが、どの出版社でも発行できるように国がフォローしてほしい」と安定供給に向けた国の支援を課題に挙げた。

(琉球新報 2008年4月8日)


6.あとがき


4月4日、第80回春の選抜高校野球で沖縄尚学高校が聖望学園を9−0で降し、1999年の春以来、紫紺の優勝旗が2度海を渡った。

この優勝には選手の努力はもちろんのこと若き監督の尽力があってこそだと思います。

監督は26歳、9年前の春の選抜で沖尚が優勝したときのエースピッチャーだったとのこと。新聞報道によれば彼は大学進学後、左ひじを痛め学生コーチに転身、その後母校から臨時コーチの誘いがあったのが母校復帰へのきっかけらしい。その後沖縄県の職員を務めながら沖縄大学に通い教員資格を取得、2006年晴れて母校の教諭、監督としてもどったようです。

選手達は歳の近い事もあつてか監督には「何でも素直に相談できる」と言う。選手への信頼と愛情、そのバランスが分かったと話していたようですがこの監督にして、この選手あり!!

殺伐とした世相の中で久々に爽快なニュース。勝利の女神が3度、4度と微笑んでくれることを期待したいものです。

  (武村 厚子)


※「福祉会だより」は点字版・墨字版、録音版を沖縄県共同募金会からの配分金で作成し、県内及び県外の沖縄県出身視覚障害者の方々や関係者に郵送しています。